バットガールNEWS

亜米利加西海岸華盛頓から、日本に向けて愛とニュースを打つブログ。

YouTube検索トレンドで犬やネコに勝った動物とは!? ヤギ・リミックスがマストだった春【動画】

米時間20日、米Google社はYouTube動画の検索データをこれからGoogleトレンドの一部として公開していくと発表しました。これにより、あまり役には立たないかもしれませんが、前代未聞の興味深い情報が浮き彫りになりました。ヤギです。

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<今や世界的に有名なシャウトの主。Image: YouTube(AjQ2891)

もう少し正確に言うと、英語に限ればヤギのYouTube動画を求める検索が、かわいいフワフワのネコや犬を負かしたのです。

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上のグラフは過去12か月のYouTube検索トレンドを示したものですが、ネットの王者・ネコは青、「人間の第一の友」である犬は赤、そして黄色の線は...ヤギです。今月ついに、ヤギはネコと犬、両方を越えて(短期間ですが)YouTubeのアニマル王者になりました。北米を中心に、EU・ロシアにも影響が広まっています。それは一体なぜなのか...するどい読者のかたは、きっとおわかりですね。

 

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Googleトレンドでは、期間を定め、画像、ニュース、商品、そしてYouTube動画の検索データの推移を見ることができます。ちなみに上のグラフは、それこそネコも杓子もおばあちゃんも踊っていた、「ハーレムシェイク」の検索データ。過去1か月のものですが、勢いが衰えてきたことがわかります。

今日の本題に戻りましょう。そう、ことの始まりは、「何事!?」とあたりを見回したくなるほど凄まじい声で「ギャーー!」と絶叫する1頭のヤギ(※)。そこから、人間のように叫ぶヤギを集めたコンピレーション(下)に発展し、さらに...

 

歌の合間に「ワーーッ」というヤギのシャウトを取り入れると、PVが格段に面白くなる!ということを人々は発見しました。ヒット曲・名曲と言われる音楽を作ったアーティストには申し訳ないお話ですが、確かに笑ってしまいます。こちらは、そうしたヤギ入りの傑作(?)PVを集めた「究極」コンピレーションです。

こうして、「Goat Edition」「Goat Remix」といったキーワードが入っている、ヤギ・リミックスというジャンル(?)が生まれました。アデルテイラー・スウィフトマイリー・サイラスジャスティン・ビーバーワン・ダイレクションケイティー・ペリー...懐かしいボン・ジョヴィや、マイケル・ジャクソンさえも、ヤギの叫びから逃れることはできませんでした。

 

今月に入り、もはや人はヤギなしでは音楽をエンジョイできなくなってしまった!と言うと大げさですが、IT/テクノロジー系ビジネスブログVenture Beat>で紹介されたパロディ・ビデオ(下)を見ると、あながち真実とそんなにかけ離れていないかもしれない...と思えてきます。

マーケット・リサーチで、YouTubeユーザーのバイラル・ビデオに対する反応を調べてみました!というパロディですが、当初普通のPV部分を見ている時は、おとなしいリアクションの人々。「アデル大好き〜」「この歌いいよね」「俺はこの曲嫌いだな」とか言っているのですが、だんだんみんな、「これから何かあるんだよね?わかってるよ〜」とワクワクして...

 

「ヤギ!」が出てくると、全員とたんにエキサイト。ある人は手足をパタパタ振りはじめ、別の人は拍手、「オーマイガッド、すごい幸せ〜」「ヤギが入って良くなったよねこの歌」などと言う人も。そう、ヤギ・シャウトが登場する興奮度に慣れてしまうと、普通のPVはつまらなくなってしまうのです...。

 

ヤギ人気がいつまで続くかは不明ですが、普段あまり人気がなかった動物なので、日の目を見て(?)妙に嬉しくなってしまいました。

 

f:id:batgirlnews:20130209132123p:plainFact Check!

※ 先ほど、「すべてはここから始まった 」とも言える最初のヤギに(※注)をつけたのは、とんでもないオチがあるからです。

 

この、ほとんど全ての「ヤギ・リミックス」に出演している「ヤギ」、実はヤギではないのです。

「The Screaming Goat」と呼ばれ拡散されたビデオのオリジナル版のオーナーは、アメリカに住むYouTubeユーザーAjQ2891さんのようなのですが、ビデオの見出しに、

「これはハッキリさせておきたい。これはヒツジで、ヤギではない。母が飼っているもので、オックスフォード種(のヒツジ)だ。」と書かれていました。ビデオの題も、「The Screaming Sheep(叫ぶヒツジ)」です。

 

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<元祖と同じオックスフォード種のヒツジ>

毛を刈られたあとのヒツジさんが、ヤギに間違えられたのですね。もし「The Screaming Goat」が「The Screaming Sheep」であったなら、「Sheep Edition/ヒツジ・リミックス」はヤギほど人気が出たかどうか...それは今となっては不明です。

 

元祖「The Screaming Sheep(叫ぶヒツジ)」のFacebookページはこちら

 

■AOLニュースでは去年「ヒツジ」と報じていました
突然どうした!? と言いたくなる強烈な叫び声のヒツジ - [AOLビデオトピックス]

 

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参照元:Venture Beat, YouTube Trends, YouTube(CompilarizTV), YouTube(TheFineBros), YouTube(RSVLTS)YouTube(AjQ2891) 

マドンナがGLAAD授賞式でスカウトに扮装、ボーイスカウトの同性愛者差別を痛烈に批判【動画】

今年GLAADメディア賞を受賞したのは、CNNの看板キャスター、アンダーソン・クーパーでした。しかしそれよりも話題になったのが、賞のプレゼンターとして登場したマドンナのいでたちです。

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ヒット曲「ヘイ、ソウル・シスター」で知られるトレインや、「コール・ミー・メイビー」 のカーリー・レイ・ジェプセンにそれが理由で夏のジャンボリー・イベント出演をキャンセルされるなど、ゲイのスカウトやリーダーを許容しない方針を保っている米ボーイスカウト連盟(BSA)は、最近かなりのプレッシャーを受けています。そこにダメ押しを...というのでしょうか、賛否分かれることは必至ですが、論争の真っただ中に身を置くのはお手のもののマドンナ。スカウトに扮しジョーク(皮肉)をまじえて、差別撤廃を訴えました。

 

GLAADメディア賞(GLAAD Media Award)は、アメリカのメディアモニタリング団体である中傷と闘うゲイ&レズビアン同盟 (Gay & Lesbian Alliance Against Defamation、GLAAD)によりLGBTコミュニティ(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)において著しい功績のあったメディアや人物を讃える賞です。中でも栄誉あるヴィト・ルッソ(Vito Russo)賞は、「LGBTコミュニティーの平等性を広めた」貢献者に贈られます。

 

ニューヨークで米時間16日、ヴィト・ルッソ賞のプレゼンターとしてステージに立ったマドンナが身に着けていたのは、ボーイスカウトになる手前の小学生部隊、カブスカウトのユニフォーム(※)。「ボーイスカウトになりたかったんだけど、入団させてくれないのよね...。それってひどい話でしょ!?火もおこせるし、テントもピンと張れるし、方向感覚も抜群で、木から降りられない子猫もレスキューできるわ...コミュニティーのため貢献したいのに。何よりも、男の子(ボーイ)をスカウトする仕方を知ってるのに!」と笑いを買って、10分余りのスピーチを始めました(下ビデオ)。

そしてボーイスカウトの同性愛者スカウト・リーダー禁止制度に触れ、「私はボーイスカウトに入れてもらえるべきだと思います。そして団体(BSA)は、アホなルールを変えるべきだわ。そう思うでしょう?」と続けました。

 

その後、ガールスカウトだったけれどスカートが短すぎたのと、(助成金集めのため売るはずの)クッキーを売らずに食べてしまったので自分は追放されたのよね、と言うマドンナは真面目モードに。「殆どの人間は、自分達と違うと思うものや人達に関して不安を感じるものです。」「でももし私達が、お互いを分かり合う時間を取り、自らの探究を行ない、表面下を見たら、私達みんな、きっとあまり違いはないということが分かると思います。」

 

他にも宗教が原因で起こっている紛争や虐待を引き合いに出し、旧約聖書には「あなたの隣人を自分のように愛しなさい」とあることを引用して、宗教を口実に同性愛を批判するのは間違っていると主張。最近目立つLGBTティーンエイジャーの自殺と、関連づけられているいじめ問題にも言及しました。

 

「今日のアメリカでいじめられ、苦しめられて、一人ぼっちで見捨てられたような気持ちになり自分の命を奪う若者のことを考えると、とめどなく涙が流れます。」と語ったマドンナ。「私にも今はティーンエイジャーの子供がいます。彼らや、(同じ年頃の)他の若者がそのような痛みを経験するというのは、測り知れないこと。これは残虐行為です。許せません。」

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カブスカウト姿のマドンナに「憧れの人」と言われたクーパー氏は...(Image:YouTube)

 

いじめ撲滅のため、差別撤廃のため革命を起こしたい、と述べた後彼女は、「 (今日)私は個人的に素晴らしいと憧れる人...勇敢で、平等を促進し、LGBTコミュニティーに声を与えることによって世界に貢献している人に、賞を授与させていただくために来ました。」とアンダーソン・クーパーの紹介に転じました。

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お尻をつかまれ愛を感じてしまった?アンダーソン・クーパー(Image:YouTube)

 

しかし愛と尊敬の念が大きすぎたのか、事態はちょっとおかしなことに。アンダーソン・クーパーの「今まで出逢った中で一番ビューティフル」 な青い目を絶賛、彼のことを「ゴージャス」と表現して、「自由の闘士」さらに(卑語で)「ものすごいヤツ("bad ass m****rf****r")」と呼んだマドンナ。クーパー氏に向けて、「お尻をつかむ言い訳をちょうだい("let me have a reason to grab your ass")」と、ステージに上がるように促します(そして実際手を伸ばします)。そしてショッキングな最後は...上の写真でネタバレですが、実際のアクションをご覧になりたい方は下のビデオをどうぞ。

去年夏、公にカミングアウトしたアンダーソン・クーパー女性とキスするのは慣れていなかったようで、「口紅ついてる?」と後でしきりにフキフキしてしまいましたが、「今マドンナとキスしちゃったよ」と嬉しそうではありました。

 

14日には、世界有数の資産家でマイクロソフトの会長であるビル・ゲイツ氏も米ボーイスカウト連盟のゲイ・メンバー禁止制度は廃止されるべきだと発言しました。世界中で影響力があり、100年以上の歴史を持つ青少年団体のアメリカ連盟がこれからどう動くか、多くの目が見守っています。

 

f:id:batgirlnews:20130209132123p:plainFact Check!

報道各社は「マドンナがボーイスカウトのコスプレをして登場」と報じていますが、厳密に言うと、着ていたのはボーイスカウトのユニフォームではなく、弟分にあたるカブスカウトのユニフォーム(のレプリカ)でした。アメリカでも当初「ボーイスカウトのユニフォーム」と報道されたものが、BSAから指摘があったのかその後訂正されています。カブ→ボーイスカウトに入れてもらえない、というのが彼女のポイントだったのです。

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<左:カブスカウト、右:ボーイスカウトのユニフォーム>

 

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参照元:YouTube(glaadmedia)(1), YouTube(glaadmedia)(2), HuffPost Entertainment

「伝説作りのプロポーズ」の仕掛け人が、バットガールNEWSを始めるワケ

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<さて、ニュースを打つにはどのバットがいいでしょう?>

 

f:id:batgirlnews:20130209132123p:plainざっくり打つと

  • ン十年の海外暮らしの後、最近日本のニュース事情を気にするようになった
  • 輸入される世界のニュースが限られていて、間違い・脚色が多かった
  • ニュースにあまりチェックが入らない
  • 本当のニュースに、野暮な脚色はいらない

 

こんにちは、バットガールです。(なぜバットかは別の記事で。)

 

  • 最近日本のニュースを気にするようになったというのは

アメリカ暮らしの方が日本より長くなってしまった筆者ですが、ひょんなことから、今海外でアツいビデオトピックスを訳したり解説しながら日本にお届けする仕事をすることになり、しばらく楽しんでいました。

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昨年「伝プロ」のビデオを見つけた時は胸がはやり、「すぐにでも日本に伝えたい!」と考えました。ラッキーなことにこのビデオはヒットしてYahoo!でも取り上げられ、木村カエラさんもお気に入りだと聞きます。何より、これを見た人達がその後少しでもハッピーな気分になれたのであれば嬉しいです。

 

プロポーズは好きでも中身がオヤジなので、最近まで日本のニュースは日経電子版とかWSJ日本版などで済ませていました。しかし読者様の動向をチェックすべく、日本のソーシャルニュースサイトをいろいろとチェックするようになったのですが...。

 

  • 輸入される世界のニュースが限られていて、間違いも意外に多かった

日本のプロというのは仕事にプライドを持っていて、ニュースなら正確な情報を伝えているのだろうと(かなり勝手に)想像していたのですが、ネットで見るニュースが氾濫し、とにかく目立ってクリックを得ることが重視されているようです。さらに、主流ニュースの参照元はその多くが、似たり寄ったりの【AP 】【ロイター】などのニュースを省略したもの。細かな文化的なこと、主流から外れているニュースはなかなか伝わってきません。伝わるのは個人ブロガーが誤訳した情報だったり。(新情報にとても敏感で感心するブログも勿論ありますが。)

 

大手のニュースでも、誤解を生む翻訳をすることがままあります。例えば少し前に見たのは、某有名ブロガーさんが「ヘンリー王子は人を殺したことをゲームかのように『楽しい』と発言した」と拡散していたニュース。これ、元記事もかなり翻訳がおかしいと言うか、辞書の上でしか英語を知らない人間が不完全にした訳なのです。(わざとか間違いかは不明。)

 

ちなみに題は、ヘンリー王子がアフガン任務終了、「タリバン戦闘員を殺した」でした。...そりゃあアフガンに派遣されたら普通、同胞を守るために誰かを殺すことになってしまうのは免れないでしょうね。そうしなければ自分達が死にますから。(アメリカでは毎日のように兵士の死亡記事があります。)「王子」と「タリバン」、さらに「殺した」と書いて、「これでこの記事のヒットは確実だ...」と喜んだ人がどこかにいたことは確実です。

 

さらに問題は、インタビューの内容を「楽しいよ。僕はプレイステーション(PlayStation)やXboxで遊ぶのが大好きな人間だから。僕のこの親指がすごく役に立っていると思いたいね」とか、とーーーっても誤解されやすいように訳したことです。(ゲームを悪役っぽくするのも、主流メディアがよく使う手口ですね〜。人を乗せやすい扇動手段です。)

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【↑ゲーム=悪という図式はありがちな扇動ですが、研究ではゲームで長期的に暴力性が増すことは証明されていません。(プレー後の短時間の興奮などが挙げられますが、スポーツをした後なども同様の効果があります。)子供の問題解決能力が増すという研究結果はあります。】

 

BBCニュースの記事と実際のビデオで王子のインタビューを見ましたが、彼は戦争が楽しいとは言っていませんでした。あまり楽しそうでもありませんでした。(筆者は別に王子ファンではありません。)

 

本当に必要な時... 仲間が撃たれている時、撃ち返す必要がある場合のみ撃つが、それでも撃つことが全てではない、地上の同胞を守ることが第一の任務なので、と話していました。 

 

それではゲーム、鍛えた親指云々の発言はどこから?彼が操縦するアパッチ攻撃ヘリの内部を記者に見せて説明している際に、ものすごく沢山のボタンがあるので、(人の命に関わるため)間違ったボタンを押さないようにするのが非常に大切、という話をしていて、それに長年鍛えたゲームの腕が役立ったかも、と言ったのです。人を殺すのに親指が役立ったというのではなく、むしろその逆、守るために正確な操作ができて良かった、という内容でした。

 

「楽しいよ」と言った、という部分はどうでしょうか。インタビューの全く別の部分で彼は、「I enjoy my duties」(職務には合っていると思う)と発言しました。英語圏に住んだことがある方はお分かりかと思いますが、「enjoy」は英和辞書で引くとたいてい「楽しむ」と出てくるものの、仕事に関した話をする場合や言い方によっては、その限りではありません。「I enjoy my job」などと言う時は、「合っていると思う」「満足している」(=「不満は言えない」)みたいな感じの時も多いのです。インタビューを見る限り、意味は後者でした。

 

ですから、まともな英語メディアはこのインタビューで騒ぎ立てることはありませんでしたが、インタビューの中では離れていたパーツを繋げて、戦争を楽しんでいるかのように書いた記事・そしてその伝言ゲームは日本でかなり見られました。これでヘンリー王子の印象が悪くなった人も多かったのでは?

 

  • ニュースにピノキオチェックが入らない日本(公式には)

アメリカではFact Checkと言って、何か目立つニュースがある度に、それを専門にしている人達が事実かどうかチェックします。例えばワシントンポスト紙にも「ピノキオ度チェック」をするThe Fact Checkerジャーナリスト、グレン・ケスラー氏のブログがありますが、先日クリントン元大統領が銃器規制法案についてスピーチをした時もチェックが入りました

 

その時はクリントン氏がアメリカで今まで起こってきた銃乱射事件について統計結果を述べ、それが少し大げさだったという話でしたが、今日はその反対側、「全米ライフル協会(NRA)が公表している会員数、450万人というのは本当か?」というチェックでした。こうしたFact Checkerがあちこちにいるので、ニュースのヘッドラインの真偽も少しググればすぐわかります。財団法人がスポンサーしているNPOFact Checkサイトもあり、オバマ大統領が述べる言葉も随時チェックされます。

 

日本ではソーシャルニュースが流行っていることで、ツイッターやまとめニュースサイトでさまざまな声が聞けますが、「こっちではこう出てたけど」「でもこうらしいよ」というバラバラの「〜らしい」が殆どで、理路整然としたチェックが公の場で入っていないように思えます。

 

  • 本当のニュースに、野暮な脚色はいらない

いいお酒はストレートで飲むのが美味しいのと一緒で、「News worthy」、ニュースになる価値がある出来事であれば、下手な細工はいらない筈です。ニュース報道が本当の「中立」を保てるものなのかは意見が分かれるところですが、間違った情報を意図的に流しているケースを見ると、「これでみんなまたネガな反応エネルギーを無駄に使うのか... 」と悲しくなります。

 

1回しかない人生、偽ニュースや嫌悪感・ステレオタイプを助長して煽るニュースにエネルギーを費やすのは勿体ないと思うのです。

 

バットガールが1人でそれを正せるわけはないですし、少しでもと思うのもおこがましいのですが、他にお仕事をしながらも、気になったいいニュースをお届けしていこうと思います。(趣味として。)Fact Check(バットチェック!)も少しずつしていく予定ですので、もし「これホント?」と気になるニュースがありましたらお知らせ下さい。

 

それではまた、次回まで... 。Hasta la vista baby!