バットガールNEWS

亜米利加西海岸華盛頓から、日本に向けて愛とニュースを打つブログ。

『ウォレスとグルミット』そのもの!産まれたて卵から自動的にパンケーキを作るピタゴラ装置【動画】

イギリスにある鶏卵会社Happy Eggが、見ていてかわいいと言っていいのか、イギリス的ブラック・ユーモアと呼ぶべきなのか迷ってしまう自動パンケーキ製造機の映像をリリースしました。

f:id:batgirlnews:20130211171642j:plain

王様のような椅子に腰掛けたニワトリさんが卵をポロッと産むと...まさにあのクレイアニメのように(無駄な?)段階を踏んで、卵があれよあれよと言う間にパンケーキに変身します。そして最後にはお皿にまで盛ってくれるという親切さ!この素晴らしい機械の名は、「Happy Eggs' Pancake-omatic」(Happy Egg社のパンケーキロボ)。

 

その優れた性能はビデオでご確認ください。

ご存知の方も多いかと思いますが、こうしたピタゴラ的装置のことを英語では、考案した漫画家ルーブ・ゴールドバーグにちなんでルーブ・ゴールドバーグ・マシン (Rube Goldberg machine) と呼びます。

 

放し飼いにされていてハッピーなHappy Egg社のニワトリが卵を産んで、そこから「世界で一番おいしいパンケーキ」になるまでの連鎖反応が始まる...ということにインスピレーションを得て、同社は4人の設計エンジニアからなるチームにルーブ・ゴールドバーグ・マシンのデザインを依頼。システムを構築するのに200時間、さらに100時間のテストを重ねて完成したそうです。


英国やアイルランドでは「パンケーキ・デイ」(Pancake Day/Shrove Tuesday)と呼ばれる灰の水曜日(Ash Wednesday)の前日にあたる移動祝日があり、その日にパンケーキを食べる習慣があります。「その愛される伝統、年中行事を祝福するものを何か作りたかったのと、パンケーキを作るのにニワトリが果たす[中心的な]役割を称賛したかったのです」と英『メトロ』紙に語ったのは、Happy Egg社のクレア・ジャッピー(Claire Jappy)さん。

f:id:batgirlnews:20130211161212j:plain

確かに、パンケーキ完成のために非常に重要な役割を担っているニワトリ

またこの装置の製作を担当した、ロンドンにあるHelix Design Production社のダーモント・ドイル(Dermont Doyle)氏は、「卵を割ったり、パンケーキをひっくり返す仕掛けを作るのは並大抵のことではありませんでしたが、皆にとって非常に楽しい挑戦でした」と語りました。

 

今月末にはロンドンのデザイン・ミュージアムに移動し展示されるとのことですが、おそらくニワトリは入館禁止なので、パンケーキが出来上がるのを見られるのはビデオでだけかと思われます。でも目の前で産んだばかりの卵がパンケーキになるのを直視しなければならないニワトリのストレス(どうなんでしょうか)を考えると、それで良かったのかも...知れません。

 

記事元:YouTube (thehappyeggcompany), prexamples.com, HuffPost Food